ENtrance株式会社と一般社団法人日中ツーリズムビジネス協会（CJTC）は、中国政府網、汇客云数据平台データに基づき、【2021年春節 中国旅⾏市場最新動向】についてまとめました。

中国政府網は、2021年の春節旅行においては海外旅行や国内でもリスクが比較的高いエリアへの不要不急な渡航を控えること、国内のリスクの低いエリアへの旅行中はマスクを着用し、少人数でソーシャルディスタンスを確保しながら旅行をするようガイドラインを制定しました。

そんな中でも国内観光収入は前年同期比8.2%増の3011億元に上り、コロナ前の58.6％まで回復しました。

春節を含む1か月の間に「2021年全国オンライン新年祭」が開かれ、オンライン小売の売上高も前年同期比48.5%増の9057.6億元を記録しました。また、リアルなショッピングモールでも2019年春節と比較して85％まで回復しました。

◆概要説明
本レポートの内容概要（目次）は下記の通りとなります。分析レポートの一部結果抜粋をnoteにて公開しております。

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◆2021年春節旅行市場全体動向

2021年春節期間中、「春運」延べ移動客数は、2020年より増加したものの、2019年と比較して４割減となり、16億人となりました。

一方で、春節期間中の観光収入は、前年比8.2％増となり、2019年の58.6%まで回復してきました。そして、春節の小売飲食のオンラインキャンペーンでは、2020年と比べて、48.5%増となり、急速の回復を見せました。

◆2021年春節旅行市場全体動向【目的地】

旅行目的地として、2019年と比較して人気だったのは重慶、四川、雲南などの２級都市がランクインしています。一方で、深センや上海、北京はウイルス感染リスクが高いとされ、2019年比での減少率が大きくなりました。

観光スポット予約状況は2019年と同程度の人気を取り戻しており、特に元旦である2月12日が予約のピークとなりました。携程の発表によれば、従来から人気がある自然景観や史跡のほか、動植物園、テーマパーク、水族館、博物館の利用者も急速に増加しています。

◆2021春節旅行市場全体動向【宿泊】

春節期間中の中国国内ホテルの全体平均稼働率は約50％で、2月13日から15日の間がピークとなりました。特に2月14日はバレンタインデーでもあったため、多くのホテルで満室となりました。

宿泊施設の平均価格は1泊あたり310元（5043円）で、販売価格は過去2か月と比較して約5％上昇したものの、昨年の春節時の実績には届きませんでした。

◆2021年春節旅行者の属性

途牛によれば、26～35歳の旅行者が全体の45％を占め、次いで36～45歳が26％となりました。高齢者や小さな子供は感染リスクが高いため、不要不急の旅行を控え、キャンセルが相次ぎました。

旅行人数は2人が34％、3～4人が28％となりました。2月14日の宿泊数が最も多かったことからも、バレンタインデーの影響が考えられます。

◆2021年春節市場の特徴

携程によると、宿泊施設では、ゲーム設備を有するホテル、ペット同伴可能の民宿、別荘を貸し切ってのホームパーティーがが人気となりました。
交通でもレンタカーを利用したドライブ旅行をする人が多く、2019年同期比で82％も増加しました。

オンラインツアーも人気を博し、味香寺の非伝統的な大晦日の夕食をはじめ、旅行ライブ視聴率は前年比で1000％にも上りました。

以上、簡単な抜粋ですが、2020年中国旅行業界概況を紹介させていただきました。

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